今や国民的人気スポーツとなったサッカー。
W杯やオリンピックなどの国際大会が開催されれば日本中が熱狂し、普段からJリーグや欧州サッカーの観戦を趣味とする人もどんどん増えているみたい。
私が子供の頃はJリーグが開催したばかりでまだ野球人気の方が強かったのですが、ここ最近はサッカーの方が人気なんじゃないかなと思ってます。
サッカーを題材とする漫画もいつの間にか増え、王道なものから独自色が強いものまで様々なサッカー漫画がどんどん増えています。
あまりにも漫画が多すぎてどの漫画を読めばいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんなサッカー漫画の中から30代中盤のおじさんである私のおすすめを紹介します。
- 30代おじさんの私が実際に読んで面白かった漫画
- 王道からちょっと変わり種な色物までとにかく面白ければなんでもOK
厳選!!私的サッカー漫画おすすめランキングTOP5!!
まずは数あるサッカー漫画の中から、私が特におすすめする5つの漫画を紹介します。
1位:ファンタジスタ/ファンタジスタ ステラ
- 特別な才能を持つファンタジスタが作品の中心
- 独自のサッカー感が面白い
- 高校サッカーとヨーロッパサッカーが主な舞台
特別な才能を持つファンタジスタの活躍を独自のサッカー感で描くユニークな作品です。
田舎から出てきた主人公は高度なテクニックと自由な発想を持つものの、組織的プレーは素人同然。そんな彼がサッカー選手として成長していき、やがては世界の一流クラブで活躍する王道な漫画です。
主人公は高校サッカー、セリエAのユース、オリンピック、プロクラブと活躍の舞台を広げていきます。ここまで広い範囲を扱った作品は他にはキャプテン翼ぐらいしか無いのではないでしょうか。
サッカーの試合描写は結構独特。現代サッカーの高度で組織化された戦術も描きつつ、その中で自由奔放なプレイで活躍するファンタジスタの関係性が面白い。
とんでもスーパープレイはそんなに無いですが、作品の主題がファンタジスタだけあって試合の決定的な場面には毎度驚かされます。
続編であるファンタジスタステラではなんとあの本田選手も登場してます。
2位:BE BLUES!〜青になれ〜
大怪我を負った天才サッカー少年であった主人公が日本代表を目指しコツコツ努力していくお話。
主人公は天才と呼ばれていましたが、いわゆるゴールデンエイジを怪我で棒に振り、プロを目指すには絶望的な状況。それでも諦めずに努力を続けます。
最初の方は主人公の天才っぷりと怪我で結構読んでて悲しい感じだったのですが、諦めずにひたむき努力を続け少しずつうまくなっていく主人公を自然と応援しちゃいます。
試合シーンはいい感じの迫力で溢れています。
みんな汗だく飛び散りまくりでまさに青春漫画。
かわいい女の子も出てきますがスポーツものの例にもれず主人公は鈍感系です。
3位:フットボールネーション
日本サッカーが弱いのは体の使い方が悪いからだ!!
そんな衝撃的な主張を盛り込んだサッカー漫画。
ほんとにそうなのかは分かりませんが、読んでいるとそうなのかなと思ってしまう不思議な漫画です。
サッカー描写は淡々と試合が進み、監督や記者がそれを見ながらプレイの解説をしたり、思い出話に飛んだりする独特な雰囲気。
だいたい試合毎にテーマが決められているみたいで、事前の練習でその弱点を克服して望んだ選手の活躍はさながら進研ゼミの漫画みたいです。
何故かくせになっちゃう漫画です。
4位:アオアシ
Jリーグのユースが舞台、主人公はサイドバックという珍しい漫画。
主役がサイドバックで面白いんかいって思ったけど、読んでみるとめちゃくちゃ面白い。ハマる。
登場人物の感情の描写やサッカーシーンの迫力、ストーリーがいい感じ。
テクはいまいちな主人公がFWを諦め、自分の一芸を活用してDFの楽しさに気づいたり、サイドからゲームを作っていけるようになる過程がとても面白い。
5位:BLUELOCK
- デスゲーム風サッカー
- 最強のストライカーを育てるサバイバル
- 覚醒し成長する主人公
最近読んでいるサッカー漫画で一番ハマってます。
関連【ブルーロック感想】個人的に2020年最も熱いサッカー漫画
サッカーに限らずスポーツものによくある展開にサバイバルがありますが、このサバイバルだけに着目した作品がこのブルーロックです。
1人の世界最強のストライカーを作り出すために集められた高校生FW300人のサバイバルが描かれています。
原作者は神様のいうとおりにでお馴染みの金城宗幸先生。
まさにデスゲーム風のサッカーサバイバルが見ものです。
最初は出落ち感あるなあって思ってたんですけど、ストライカーとしてのエゴに目覚めていく主人公にもう夢中です。
周りのライバル、仲間も一癖も二癖もある人物揃いで目を離せません。
マガポケでも連載していて最初の数話は無料で読めるみたいです。
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他にも魅力的な作品はいっぱい!!おすすめサッカー漫画
先程紹介した厳選作品以外にも魅力的なサッカー漫画はいっぱいあります。
TIEMPO-ティエンポ-
- 登場人物は好みが分かれそう
- サッカーの戦術に対するこだわり
- ロジカルなチーム戦術と変態個人技の融合
登場人物にややクセがあるものの、高度なサッカー戦術にチャレンジしているおすすめサッカー漫画。
個人的には高度なチーム戦術と変態個人技の融合がとても面白い漫画だと思います。ちょっと展開が遅いかなと思っていたらそのまま連載が終了しちゃったんですけど、なかなか素敵な作品なので読んでみるのもありだと思います。
主人公のお漏らし、ブラック部活動、朝美先輩のブラック発言で話題になったこともありましたが、サッカー部分は結構面白い漫画だと思います。
関連
さよなら私のクラマー
- 高校女子サッカーを舞台に繰り広げられる熱い青春
- 登場する女性選手がすごく魅力的
- サッカー描写
題材としてはとても珍しい女子サッカーを舞台にした漫画です。
出てくるキャラクターがとても個性的。まるで野生生物みたいな孤高のウィンガー主人公・周防、全国3位のチームのボランチ・志崎、男子サッカー部に混ざってサッカーをやっていたテクニシャン・恩田といかにも癖が強そうなかわいい女の子が大量に出てきます。
個人的にはオフサイドラインで生まれた女・白鳥がバカっぽくて結構好き。
出典:さよなら私のクラマー
サッカーシーンはロジカルさと迫力を併せ持ち、試合展開と合わせて手に汗握ること間違いなし。
弱小サッカー部への入部、集まる若い才能、強豪高校との練習試合、さらなるライバルの登場と王道スポーツ漫画展開がてんこ盛り。
何より女子サッカーのシビアな現状が知れる貴重な漫画です。
キャプテン翼
誰もが知ってる元祖とんでもサッカー漫画、おそらく世界で一番の人気でしょう。
翼くんが作中でバルセロナに入団した時はRマドリードから「なぜ翼をうちに入団箚せなかったのか」という声明がでるほど。
絵柄が古臭い、描写が非現実的、戦術等イマイチなど今から読むのは敬遠したいという方もいるでしょう。
でも読み返してみるとあまりの面白さに夜寝られなくなると思います。
登場人物が熱い、スーパープレイのインパクト、強敵に次ぐ強敵、主人公たちを次々に襲うアクシデントと王道展開のオンパレードで読者を飽きさせません。
連載はまだ続いているみたいです。
最近は三杉君幽体離脱で話題になってましたね。
シリーズ・巻が多すぎてどこから読んでいいかわからない場合は下記を参考にしてください。
ホイッスル!
日韓ワールドカップ前、日本でサッカーが一大ブームとなっている時にジャンプで連載されていた漫画。
何より登場人物が繊細。多感な思春期の苦悩とサッカーへの情熱が感じられる漫画です。
展開自体は王道で、名門サッカー部で補欠だった主人公が公立中学に転校、そこにいた仲間たちと共に頑張る感じ。
試合描写はちょっとイマイチだけど、登場するキャラクター達が魅力的で、彼らの純粋さとひたむきさに魅せられます。
今は漫画ワンで主人公の子供世代を主人公にした後編が連載されているみたいですね。
オフサイド
昭和から平成にうつりかわる時代のサッカー漫画。
弱小高校のサッカー部を主人公が牽引し強豪校に成長していく姿が描かれています。
まさにスポーツものの王道をゆく展開で、最近の漫画に失われつつあるお約束展開を楽しめます。
主人公は連載開始時はキーパーでしたので、貴重なキーパー主人公漫画でもあります。
サッカー描写はぶっちゃけイマイチ。作者さんはルールもあまり知らない状態で書き始めたようです。
しかし、連載が進むにつれどんどん描写がいい感じになっていきます。
作者の成長が感じられる作品です。
LIGHT WING
独特なとんでも中2サッカーでカルトな人気を獲得しつつも、アンケート至上主義により打ち切りとなった残念な作品。隠れた名作だと思う。
間違えて入学した弱小公立高校で全国制覇を目指すという王道展開でストーリーはよくある感じです。
特筆すべきはサッカー描写とラスボスのインパクト。
この作品の登場人物はプレイスタイルごとに中2的なあだ名がつけられるのですが、これがインパクト抜群。
- スタミナがある=沈まぬ太陽(アンブロークン)
- 影が薄い=影の地帯(ハイド&シーク)
- パスが正確=機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)
などなど、古典や名作にちなんだあだ名がつけられます。
ラスボスはサッカーが好きでもなく、ただ対戦相手の心をおるのが楽しいからやっているというあれなやつ。あだ名は「あゝ無情(レ・ミゼラブル)」。
わずか3巻でおわってしまったのが本当に惜しまれる作品です。
男の一枚 レッド・カード
巨匠 島本和彦先生が描くとんでもサッカー漫画。
私はこの作品で島本作品の魅力にとりつかれました。
無駄に暑い熱血、荒唐無稽なストーリー展開、はちゃめちゃな必殺技、随所に差し込まれる勢い重視な名言など、島本作品の魅力がこの漫画にも溢れています。
結構面白いから読んでみません?
LOST MAN
ファンタジスタの作者、草場先生が描くサッカー漫画。
勝利請負人となのる記憶喪失のサッカー選手とその代理人がサッカービジネスで活躍するお話。
ファンタジスタが純粋なサッカー少年ものだったのに対し、こちらはサッカービジネスの要素を取り入れ、大人向けなお話になっています。
独特のサッカー感は健在で前作のサッカーシーンが好きな人は楽しめると思います。
マネーフットボール
サッカークラブやJリーガーのお金事情に着目し、お給料や経営事情、移籍金、資金不足などをテーマとし扱った漫画。
華やかに見えるプロの世界でも、一流クラブ・一流選手でなければかなり厳しいという実態を漫画で読むことができます。
主人公の梶は崖っぷちながら、そのハングリーさと身体能力を武器に成り上がるために戦いますが、そのハングリーさが実にいい。
サッカーは夢と豪語する主人公が多い中、お金のために戦うというリアル感。
地域クラブの実態やJリーガーの人生に興味がある人におすすめです。
U-31
若くして日本代表、Jリーグで活躍した主人公は長年の不摂生でかつての活躍を失い、所属チームから戦力外通告を受ける。
古巣に復帰した主人公は、一から体を作り直し日本代表復帰を目指すというあらすじ。
若くして活躍したものの、その後は消えていったサッカー選手は数多くいます。
本作はそんなサッカー選手がアラサーから日本代表を目指す姿を描いた作品。
頑張ってもピーク時の能力を過ぎ取り戻せないばかりかチームでも低い水準の身体能力、自分自身のかつての行いに対する後悔など悩む主人公。
それでも自分にできることを着実にこなし、徐々にかつての輝きを取り戻していく姿に胸が熱くなります。
夕空のクライフイズム
- 名選手にして名監督のヨハン・クライフに傾倒したくなる漫画
- 「美しく勝利せよ、無様に勝利することを恥と思え」
- とにかく攻撃全振りなサッカーが面白い
舞台はそこそこ強豪な高校のサッカー部。主人公は監督の方針とプレイスタイルが合わないため出場機会に恵まれない。そんな中、監督が突然他校に引き抜かれたことからチームの改革が始まるというお話。
新監督が伝えるクライフのサッカー感とそれにだんだん感化されていくチームの姿が魅力的でした。
「このチームの目標は美しく負けること。そのためならば勝つことぐらい諦めましょう。」という監督の方針にしびれます。
サッカー漫画でも攻撃的なチームはいくらでも出てきますが、この漫画ほど傾いたチームはなかったと思います。
監督の娘でコーチの雨ちゃんの純愛も応援したくなっちゃいます。
俺たちのフィールド
- 主人公の少年時代から高校時代、海外留学、Jリーグ、Wカップまでの旅路
- Jリーグ初期からワールドカップ初出場の熱狂と共にあった熱い漫画
- 最終的にはフィジカル!!迫力満点の試合描写
主人公・高杉和也の少年サッカー、高校サッカー、アルゼンチン留学、Jリーグ、そして日本代表としてWカップの予選と本戦に挑む姿とを描く、迫力とインパクト抜群の試合描写が最大の魅力な作品。
この漫画が連載していた時期はJリーグの開幕、ドーハの悲劇、そしてWカップ初出場と日本がサッカーの熱に大いに当てられていた時代です。
現実世界の流れとリンクして進む物語に魅せられました。
当時はサッカーといえばブラジルという印象が強かったのですがあえてアルゼンチンに留学するというのも斬新。
まさかその留学していた因縁の国とワールドカップで同じグループリーグになるとは…
テクニックや戦術以外で個のフィジカルに注目した点も素晴らしかったなと思います。
90年代の日本のサッカー熱に興味がある人、その熱をもう一度思い出したい人におすすめ漫画です。