テニスの王子様は素晴らしい。
なぜ我々読者を毎月の驚愕させられるのか、予想があたったことがガチで一度もないんじゃないかと思います。
あまりに予想を超える展開が続いたため、漫画内で起こる大抵の事態が許容できます。20年間鍛えられ続けた精神は大抵のことではうろたえません。
長らく謎のままだった天衣無縫が篠原涼子だったり、対戦相手の巨人化やQPの神宣言、そういえばすでにオリンポスの神様は出ていたなあと気づいたりしても笑って楽しめます。
しかし、2020年7月号の幸村対手塚戦の展開は王道ながらもなかなか妄想しがいがある流れ。
ちょっと感じ入る物があり筆をとった次第であります。
舞台は白熱のWカップ準決勝ドイツ戦、S2手塚対幸村!!
2009年に始まった新テニスの王子様もいよいよ佳境。最強国ドイツとの決戦が続きます。
S2は幸村と手塚の戦い。
えまって、なぜ跡部様じゃないんだ。
いや、幸村と手塚の対決もとても興味あるけど、それでも私が見たいのは跡部様と手塚の戦いなんだよ。
プレWカップでは跡部様ぼこぼこにしてたじゃん!!
試合がない時でもガッツリ絡みがあったし、いよいよパワーアップした跡部様のリベンジが見られると思ってたのに…という感情です。
天衣無縫になれない幸村が出した答え
まあ、私の感情はどうでもいいので置いときますが、試合序盤は徹底的に手塚対策を準備してきた幸村の優位に進みます。
新技「蜃気楼の鏡」で手塚ゾーンを封じ、全中学生のアドバイスと期待を一身に受け、体も万全の状態に戻った幸村相手ではさすがの手塚も素ではかなわないようです。
そんなこんなで越前の「テニス楽しんでる?」の煽りの後、手塚の天衣無縫が発動。
ここからの幸村は苦しい展開。
しかし、幸村もさるもの。当然のように天衣無縫への対策も準備済みです。
その対策は
自分自身の五感を奪う
はい?
解説によると、「自ら五感を放棄することで、テニスに必要な感覚のみを極限まで高めている」らしいです。
そういうものなんでしょうか。
まあ、目が見えない人は聴力が発達するという話はよく聞きますし、漫画でも心の目展開は定番ネタなので、そこまでおかしくなないか。
五感を失いどうやって立っているのかとかの疑問は残りますが、第七感に目覚めている黄金聖闘士と互角のスピードを誇る真田さんより強い幸村さんならば、第六感とか第七感を使いこなしても不思議ではないはず。
技名:零感のテニス
感覚使ってねーじゃねーか。また騙されたよ。
幸村くんは『天衣無縫の極み』にどうやらトラウマを抱えていた様だ・・・
全国大会決勝で越前にボコボコにやられたことがトラウマ化。でもこのままでは良くないと天衣無縫対策を考えるも、どうしてもだめでイップスに陥り五感を失ったのではないか?と予想します。
で、五感を失いつつもがむしゃらにテニスを続けようとした結果、なんだかよくわからんが体が勝手にテニスを始めたということなのでしょうか。
よく分かりません。
というか五感を失ってテニスして楽しいんでしょうか。
仮にこれで勝てたとしても勝った気がしないんじゃないと思います。
そんな幸村さんがゲームカウント6-5で発した一言。
「あ~~~~っスッキリした」by天衣無縫と互角に戦う神の子
五感放棄してたんじゃねえのか。
五感剥奪の新たな可能性
何れにせよ、今月号の展開は非常に興味深いものでありました。毎回興味深いんですけど。
五感を失った後、越前はテニスの楽しみを思い出し天衣無縫に、幸村さんは感覚なしでも戦える零感のテニスに目覚めました。
しかも零感のテニスは天衣無縫と互角に戦えている!!すごい!!
コレはある可能性を示唆していると妄想します。
それは「テニスプレイヤーの五感を奪い、そこから抜け出させることで、新たな強さを身に付けさせることができる」という仮設です。
そういえば手塚戦前、幸村さんは天衣無縫に勝てなくて泣いている切原くんに向けてこんな言伝を残していました。
”天衣無縫”にならなくてもテニスを諦めなくていいと証明する by 神の子
今んとこ証明できそうですね。
天衣無縫な手塚と互角に戦った幸村さんは、試合の後切原さんの五感を奪って徹底的に鍛えなおすつもりなのではないでしょうか。
幸村さんの五感剥奪は奪う五感も自由自在、後遺症も残らず、極めて安全性が高い環境配慮型のサービスです。
この能力を使った後輩育成計画とか考えているのではないかしら。
もしかしたらこの後には幸村さんによる五感剥奪強化合宿が控えているのかもしれません。
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